べっぴんさん｜坂野惇子の生涯！芳根京子の坂東すみれのモデル
朝ドラ『とと姉ちゃん』の次の朝ドラ『べっぴんさん』は、
芳根京子さんがヒロインの坂東すみれを演じます。
そしてすみれのモデルとなったのが、子供服を中心とするアパレルメーカー
ファミリアの創業者の坂野惇子（ばんの あつこ）です。
このファミリアは現在も神戸に本社を置く企業で、日本の子供服の草分け的な存在。
皇室御用達ということもあって根強い人気を誇り、日本全国の百貨店内に
ショールームを展開していることで知られています。
そんなファミリアですが、元はと言えば終戦直後の昭和23年（1948年）に
板野惇子と他の女性３人の計４名で神戸市ではじめたベビーショップモトヤが起源です。
しかもショップと名前がついているものの、「モトヤ靴店」という靴屋さんの一角を
借りてはじめた手芸店がルーツになっています。
そんな小さな手芸店がいかに皇室御用達となって、日本を代表するような子供服メーカーへと
育っていくのかが描かれます。
（坂野惇子）
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坂野惇子の生涯！ 芳根京子の坂東すみれのモデル
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坂野惇子は、大正7年（1918年）4月11日に佐々木八十八（やそはち）の
三女として神戸で生まれます。
『とと姉ちゃん』のヒロイン小橋常子のモデルの大橋鎭子が大正9年生まれですから、
時代背景などはかなりかぶりそうです。
八十八は衣料品を販売する佐々木商会を営んでいましたが、同社は現在のレナウンです。
八十八は商才に長けており、日露戦争時の防寒着の特需などの波にも乗ったお陰で
財を成しており、惇子は裕福な家庭に育ちます。
少女時代は三女らしく活発で、学業もそれなりにできたらしく
甲南高等女学校へ進学します。
この女学校は現在の甲南女子大学で、当時は裕福な家庭の子女が通う女学校として
知られていました。
そこで後にベビーショップモトヤをともに立ち上げる田村枝津子
（多田良子のモデル）と知り合うことになります。
すぐに二人は意気投合してともにバスケットボール部に入る仲となります。
そして惇子は1940年（昭和15年）に２２歳で大阪の銀行家の御曹司で
大阪商船勤務の坂野道夫（田中紀夫のモデル）と結婚して、
裕福な夫人として幸せな結婚生活を送っていました。
実は通夫との出会いも女学校時代に江津子に紹介してもらったものです。
ところが戦争が彼女の運命を変えてしまいます。
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子どもも生まれますが、夫は出征し、自宅は神戸大空襲で全焼してしまいます。
終戦を迎えても夫はなかなか戻りませんし、
新円の切替や財産税などで経済的なダメージも受けました。
そのため以前のようなお嬢様ではいられないことを自覚して、
先の枝津子らとともに自らの商売を立ち上げます。
当初は手芸店を起こす予定でしたが、当時はベビーショップがないことに着目して、
以降はこれを業とします。
そして様々なアイデアや「良心的で感覚の良いベビー用品の製造と販売」（※）
というポリシーの元、彼女のベビーショップはファミリアとして成長していきました。
※ファミリアの企業理念でもある
またここと言う局面で大いにためになったのは、実業家として成功を収めた
父の八十八（坂東五十八のモデル）と尾上清（野上潔のモデル）の助言です。
惇子は戦争さえなければ普通の主婦としての人生を歩んで行ったはずですが、
敗戦もあって父のように会社を経営していかねばならないことになります。
父の助言や自身の努力のかいもあって大きな企業へと育て上げるのですが、
知識も経験もない主婦が四苦八苦しながらも仲間と協力し合って、
事業で成功していくあたりが見どころとなりそうですね～
このあたりはどちらかと言えば、前作の朝ドラ「あさが来た」のヒロインと
似ているような気もします。
最終的にはファミリはミキハウスなどと並ぶ子供服大手の企業となります。
成長していく過程で阪急百貨店と組んだり、皇室から注文が入ったりと、
なかなかエピソードも満載です。
また途中から惇子の夫の通夫も経営に参加して社長を務めますが、
当初は女性がまだ外で働くことが珍しい時期にも関わらず、
惇子らの夫たちは非常に協力的で縁の下の力持ちのような役割を果たします。
その後は長年にわたり夫婦で経営のかじ取りにあたっていましたが、
通夫は平成4年（1992年）に、惇子も平成17年（2005年）に亡くなっています。
かなりざっくりと説明しましたが、ヒロイン坂東すみれのモデルの
坂野惇子の生涯はこんな感じでした♪
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